集積システム設計: 設計実習

第3週 論理合成と配置配線

今週は Project Navigator 内で行われている論理合成と配置配線について、その結果を見る。なお、今週は60分目から20分程度のディスカッションを設ける予定である。そのつもりで実習を進めること。

先週までに作成した回路、または自分で作成した回路について、図1 (1) Synthesize - XST → View RTL Schematic, View Technology Schematic を選ぶ。それぞれ、単に Verilog 文法を解釈した回路図と、FPGA 用に合成して得られる回路図が表示される。図1 の例は、JK フリップフロップを合成して得られる回路図である。この FPGA は JK フリップフロップをもっていない。そこで、2個のプログラマブルなゲート (LUT) と Dフリップフロップにより JKフリップフロップを実現している。

図1: 論理合成結果

図1 (1) のウィンドウ中 Implement Design → Place & Route → View/Edit Placed Design を選ぶ。Fllorplanner が起動し、配置結果を見ることができる。図2 は図1 の JKフリップフロップに対し、配置を行った結果である。図2 (1) に、2個の LUT と 1個のDフリップフロップが配置されているのが分かる。また 図2 (2) には使用する入出力ピンが示されている。

図2: 配置結果

図1 (1) のウィンドウ中 Implement Design → Place & Route → View/Edit Routed Design を選ぶ。FPGA Editer が起動し、配線結果を見ることができる。図3 は図1 の JKフリップフロップに対し、配線を行った結果 (拡大図) である。ズームを調整しながら確認されたい。なお、箇所によっては、ダブルクリックによりさらに詳細な図を見ることもできる。

図3: 配線結果

やってみよう

  1. いろいろな回路について論理合成結果、配置配線結果を見てみよう。学部の実験サイトでもいくつかの回路記述例を示しているので利用されたい。
  2. FPGA Editer を用いて、FPGA 中にどのような部品が存在するのか調べてみよう。Spartan2 以外の FPGA についても調べてみよう。
  3. FPGA 上ではどのような機能を実現でき、どのような機能を実現できないのか検討してみよう。

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難波 一輝 (助教・伊藤・北神・難波研究室)
工学部1号棟4階409号室、内線3255、043-290-3255、namba@ieee.org