情報画像学実験II
実験II-1. 論理回路
第4週目 Verilog による順序回路設計
複雑な順序回路設計 -- EDX-002 を用いた順序回路設計
2週目と同様、HUMANDATA 社の FPGA トレーナー EDX-002 を用いる。教員の机でダウンロードケーブルと共に配っているので、取りに来ること。
順序回路においてはクロック信号が不可欠である。EDX-002 は6MHz のクロック発生回路を持っており、入力ピン P39 に接続されている。
今週の課題 - その2
第4週目-課題2A
- T-フリップフロップを作成し、シミュレーションによって動作検証せよ。なお、必要があれば、リセット信号など、T-フリップフロップにない仕様を適宜加えて良い。
- 作成した回路からコンフィギュレーションデータ (.bitファイル) を作成し、FPGA にダウンロード、動作検証せよ。ここで、T入力は押しボタンスイッチ (P15~P17)、出力は赤色 LED ( P53~P56, P65~P68 ) に割り当てよ。
- まずはクロック入力を押しボタンスイッチに割り当て、コンフィグレーションデータ作成を試みよ。
- 次に、クロック入力としてクロック発生回路の出力 (P39) を割り当てよ。
- T入力を1としたとき、出力はクロック毎に 0→1→0→1→… となり、赤色 LED は点滅するはずである。それを確かめよ。点滅を確認できない場合は、その理由を考察せよ。
- 点滅を確認できるような回路を作成せよ。
第4週目-課題3A
- 押しボタンスイッチを押す毎にレジスタ値が1増加するような10進カウンタを作成せよ。また、レジスタ値を7セグメントLED に表示させよ。
- 1. で作成した回路ではボタンを押す毎に、値が2以上増加することもあるだろう。その場合は理由を検討し、対策回路を作成せよ。
第4週目-課題4A
- その他、思い付いた回路を作成せよ。
- 【Tips】EDX-002 の詳細な回路図はヒューマンデータ社のサイトから入手できる。
- 【Tips】7セグメントLED の制御入力 P43~P46 について、第2週目にも述べたとおり、0 を与えると電源アノード間が導通する。一方、切断するためには 1 ではなくハイインピーダンス値を与える必要がある。ハイインピーダンス値は z で表され、例えば、 P43 <= 1'bz のように与えることができる。
- 【Tips】6MHz のクロック信号は人間の目には速すぎた。これは P43~P46 など、7セグメントLED制御信号にとっても速すぎる。これらの信号を動的に制御する場合は、クロック周波数を落とす必要がある。
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難波 一輝 (助教・伊藤・北神・難波研究室)
工学部1号棟4階409号室、内線3255、043-290-3255、namba@ieee.org